新木場「海床」プロジェクトとは
新木場地区は木材の一大流通基地として、運用されてきました。
当時は丸太が貯木場に浮き、材木商や製材所も盛んに活動していました。
その景色は2001環境省「かおり風景100選」に選ばれるほど。
しかし昨今では、建築仕様の移り変わりに伴う材木の需要減少・流通の変化により、
貯木場から丸太の姿は消え、新木場の材木商、製材所の数も減少しています。
このまま時代の流れに押され、歴史・文脈の有る新木場の風景を損なうことの無いよう
「木の街・新木場」を再定義、再び活気のある風景にするために本企画を行います。
新木場「UMIDOKO」は貯木場を利用し、木質のフローティングハウスを中心とした新たな新木場の
まちづくり、ひとづくり、ものづくり、魅力づくりの
「物語をつくるプロジェクト」です。
林産地域の地域活性も視野に入れ、日本各地の木材を使用した
フローティングハウスを建築家、デザイナー、アーティストと造ります。
さらに各地の木の香りを楽しむ燻製器や木製楽器等、新たな魅力的な木の名産品を造ります。
そして、江東区、地元のご家族や若年層の方々に喜んでいただけるだけでなく、
木について知り、その良さを理解して生活に取り入れることのできる人間を育む教育活動「木育」を
盛り込み「木の街・新木場」を日本や世界の方にアピールしながら
環境先進都市東京の創造に貢献する未来の新木場を造りたいと思います。
新木場が木の街だったのは、もう昔の話。
時代の移り変わりとともに、海外の木材の集積地としての役割を担う場所ではなくなりました。
先代、先々代たちが歴史を紡いできたこの場所で、
今の時代を生きている僕らがこれからの新木場の未来を考えたとき、
「新しい木の場所」を今一度再定義し、別の形でまた木のある風景を取り戻すことは決して
不可能ではないと信じています。
かつて世界中から集められた木材が浮かぶ貯木場であった水面が、
いつか世界中から集まる人をもてなす場所として生まれ変わる。
「まちづくり」「ものづくり」「人づくり」そして「魅力づくり」
水上木質化都市、文化の発信地として再スタートする新しい木の街「新木場」。
それがSHINKIBA UMIDOKO PROJECTの描くビジョンです。